2013年8月アーカイブ

歌を歌っている訳です

今日、郵便受けに
ヤナセ先生(中学の恩師)から手紙が来ていた。
先生には最近すごくつらくて悲しいことがあって、
私にも、最近すごくつらくて悲しいことがありました。
なので手紙を見て涙がでてしまった今日の昼下がり。でした。

ヤナセ先生は、先日の8月15日の終戦記念日の授業で
私の歌(を録音したもの)ではじめて
先日、私が先生に書いた手紙の一部を紹介してくれたと
書いてありました。

音楽に向き合うということは
やっぱり内なる自分と向き合うというか、なんというか
そういう感じなので、
時々世界と自分との距離や
自分がやっていることと
自分を取り巻く世界との関係を見失ったりすることも
個人的には、ありまして。

でも、やっぱり、
人の心に自分の表現したものが残ったりすることは、
嬉しい。「君の歌が聞きたいよ」といってもらえるのは
やっぱり嬉しい。



Blog Vol02.Country Roadsという曲

2nd Albumの発売日が決定し、いろんなかたからメッセージや反応等いただきほんとうに嬉しいです。ありがとう!
さて、不定期に配信しようと試みている今回のアルバム"Haven't we met"に関するブログVol 02. あえて曲順を無視してお届けしたいと想います。今回はきっと今回のアルバムに収録される曲の中で一番有名で耳になじみのある曲であろう「Country Roads]について書きたいと想います。

ご存知の方も多いかとおもいますが、これはJohn Denverというアメリカのシンガーソングライターが作った曲で、「耳をすませば」という映画に起用されたり、日本語バージョンもすごく有名です。

今回のアルバムのテーマが「旅」であるということでピックアップしたのですが、これは故郷に続く道を描いた曲。
でも実は、John Denverの故郷ではなく、彼の友人が、更にその友人からもらった手紙をもとに作られた曲だそうです。
なので実は固有名詞"Shanandoah river"はWest Virginiaには無い〜っみたいな事実とは間違った歌詞もあったりします。想像の中で書いた歌詞だから。でもさ、そんなんどうでもいいやんと。
細かいことはさ。イメージの中で書いた歌詞だったとしても、書いた人の中には必ず故郷に対する思いが存在しているでしょうと。

ところで私は、留学するまで、ずっと神奈川県の大船と藤沢の間の少し不便な場所に20年以上、家族とすんでいました。
どちらかの駅からバスにのって10分ー15分。
バス停をおりると、すごーく長くて険しい坂を上って少し高台にある私の生まれ育った家。やっぱり私にとっては、そのすごーく長くて険しい坂が、カントリーロードでした。なんてなんかうまいこと言ったようで全然うまいこと言ってませんが、でも、そーゆー曲なんだと想うんです。

記憶の中に、とある道を歩いてたり、車や自転車で走ったり
そーゆー絵や、シーンは刻み込まれていて
思い起こせばすごく鮮明に描かれて、
でも、その道を歩いていた自分も、その時の道も、そのままでは、
今はもうなくて、でも心の中にある故郷や、故郷に続く道は確実に残っていて。

私は、おばあちゃんとおじいちゃんと両親と住んでいて
学校帰りにおじいちゃんが迎えにきてくれたり
バイオリンのレッスンまでおばあちゃんが送ってくれたり
帰るとおばあちゃんがご飯を作っていてくれたり
平日働いていた母は、
土日にすごく美味しいスペアリブをつくってくれたり。

そのとき私を迎え入れてくれた暖かい景色に続く
あの険しい坂道は、
今も心に鮮やかにあります。

カントリーロードは、
私にとってはそういう曲なんです。



Blog Vol 01. "Haven't we met"

今回のアルバムのテーマは"旅"

「趣味は旅です」と、
自分のことを語ったことは一度もありませんが、
気づけば自分が訪れた国は約40カ国。
もちろん私なんかよりずっとたくさんの国を訪れている人はいらっしゃると想いますが、私が今まで訪れた国も少なくはないんじゃないかなと想う訳で。

中学2年生のときに初めてカナダのバンクーバーに1ヶ月滞在したことをきっかけに、「海の外」とかく「海外」に強く興味を抱きました。

そして、日本で大学を卒業してリクルートに就職し
「じゃらん」で2年と半年働く経験をいただいたきっかけに、
「国の内」とはかく「国内」にも更に興味を持ちました。

海の外であっても、国の内であっても、
旅をして、人に出会って、新鮮な景色に触れて
そこで初めて感じる何かを得た自分は
それまでの自分とは全く別の自分。

そんな繰り返しが自分を変化させたり、
自分を維持させたり、自分を形作ったりしてきたわけです。

今回のアルバム"Havent we met"は
今まで訪れた国で感じたこと。
それぞれの場所で感じた心の景色を、込めた作品です。

全ての楽曲のアレンジも、
サウンドプロデューサーである平岡遊一郎さんと相談して決めていきました。「聞いた人も、いろんな国に訪れたような心地になるサウンドにしようよ!」と平岡さん。その提案により、ギターメインのサウンドではあるものの様々な景色を様々なアレンジで表現できているアルバムになっているとおもいます。タイトル曲となった"Haven't we met"は、Kenny Rankinというシンガーソングライターの曲をお借りしました。

Fluteは、私が鎌倉ダフネでバイトをしていた頃から
ファンだった井上信平さん。
http://www.shimpei-musicworld.com/

そしてピアノに平岡さんの古くからの友人の谷口純子さん。

Vusic,Eart,Citta-rec等でも交流のあったトオイダイスケさんにベースを弾いていただきました。




"Haven't we met" Digest
全7曲中 3曲のダイジェスト版。
http://soundcloud.com/ai-ichikawa/2nd-album-havent-we-met-digest