思い出

昨日のWWYライブで「思い出」が聴きたい!

と言っていただいたのですが、

昨日は実は喉の調子がかなり悪くて

歌えなかったこの曲。

 

何をしても大丈夫な肉体だと間違った信じ込みをしていて、

1週間ライブし続けても絶対に枯れない強靭な喉をもっていると信じていた自分に、

喉に不調が出ると「恐怖」でしかないですね。

 

歌手の人が喉にトラブルを持ったり、守ったりするのは

本当に大切なことなんですね。(いまさら。笑)

今、しゃべることもままならないほど声がでません。笑

 

というわけで、皆さん。

手洗いうがい、そして後部座席のシートベルトをしましょう。

 

ーーさて、「思い出」について、、

この曲は、ボストンのバークリー音楽院在学中に

今となっては、水樹奈々さんのアレンジャーや、コンポーザーをして、大活躍している作曲家Evan Callから、録音のプロジェクトの歌唱と作詞を頼まれたのがきっかけでできた曲です。

 

 

 

私が生まれ育ったのは、藤沢市渡内のグリーン団地と呼ばれていた場所でした。

大船駅からバスにのって、関谷入口というバス停で降りて、

交通量はある程度あるのに、歩行者用の信号のない横断歩道を、気をつけて渡って、

「市川さん」という家族(うちではない)がやっている八百屋さんの角をまがって、

長い坂を登りきったところにあるのが私が22年住んだ家でした。

 

二世帯住宅で、

両親が二人とも働いて、祖父と祖母と一緒に過ごす時間が多かった。

反抗期の7割ぐらいが、祖父と祖母に向いていたんじゃないかとおもう。

今考えると、謝りたい気持ちでいっぱいである。

 

こんな個人的なストーリー、私の心の中にしかない景色なはずなのに、

アメリカ人の友人の書いた「歌詞のないこの曲」を聴いていて、一番最初に浮かんだのは、

おじいちゃんとおばあちゃんと過ごした時間だった。

 

「いい曲、いい歌詞、いい音楽を作るにはどうすればいいんだ」

と、ここ最近、ずっと悩んでるけど、音楽にかぎらず「表現」の元になるのはいつも、

「思い出」になりえる「今」にどれだけ感動できているかなんだと思って

今も一人で泣いている。笑

 

私は、あんなに冷たくあしらってしまっていた祖父と祖母との時間に、

じつはずっとずっと、感動していたんだとおもう。

 

たぶん「誰かのストーリー」から「誰かのストーリー」へリレーされるということが起こりうる表現が、素晴らしい表現なんだとおもう。

 

と、風邪ひいて、涙もろくなっているために、つらつらと書く。

 

皆さん、本当、に風邪などひかぬよう、

お身体にご自愛ください。あなたの「今」は健康の元にあります。

 

 

「Ai Ichikawa Originals 〜Band Set Ver.」
日程:2017年10月2日(月)開場18:30/開演19:30
会場:代官山 晴れたら空に豆まいて
料金:4,000円(税込)+1ドリンク代別
チケット発売中 ローソンチケット:http://l-tike.com/ Lコード:74039
問い合わせ先:晴れたら空に豆まいて TEL:03-5456-8880

お店HPへ直接予約もできます http://mameromantic.com

市川愛 (Vo)平岡遊一郎(Gt)
Swing-O (Pf) コモブチキイチロウ(Bass)石川智(Per)