濃い点

先日ブログにも書きましたが、チェンマイに行きました。

 

久々に大学を卒業した直後、濃い時間を過ごした友人夫婦に会って、
新しい土地に旅行して。

 

今回のミニプロジェクトを始めようと決意しました。

 

今の私をつくる思い出の中には
たくさんの濃い点があって、
ふとした瞬間に思い出す人や、場所がたくさんあります。
チェンマイに住む友人家族も
アドリア海クルーズで出会った素敵な夫婦も、
パレスチナに住むあの子、
ケニアと日本を行き来するあの人、
ギリシャ留学時代の恩師、
もちろん海外だけじゃなく、
ここ数年でたくさん出会って応援してくれた日本全国にいらっしゃる方々。
そして今年は昔からの親しい友達が、
いろんな国に行ってしまう、新しい門出を迎える年でもありました。

 

ただそんな人も、そんな場所も、
日々の忙しい暮らしの中でゆっくり思い起こすことも
「大切に思っているんだ」
「離れていても想っているよ」って相手に伝えることも
できずにいて。

 

 

私は3ヶ月先くらいのことをいつも考えるくらい生き急いでいるタイプの人間で、
9月になった瞬間、クリスマスの香りが、体を包み始め、
そうこうしているうちに大晦日や正月の空気感が脳みそに充満します。

いつもクリスマスやお正月に、なるたびに、
いい季節だなあと思います。ただ、要するに、その頃私の頭の中は新学期が始まり桜が割いているんですね。笑

みんなが同じように「メリークリスマス」「明けましておめでとう」っていったり
プレゼントをする機会ができたり、
集まる機会ができたり、そんな季節である「クリスマスやお正月」

ただ、クリスマスについては、、
宗教的な話を、目と目の会わない公の場所ですることは、私の性に合わないのですが、
私は小学校、中学校、高校とキリスト教の私立に通いました。
洗礼をうけた信者ではありません。
だから、もともとキリスト教文化である「クリスマス」に特にキリスト教でもない日本人もみんなみんながなんの文化的背景もなく楽しむ事に対して謎の空気を感じたこともあるし違和感を感じたことがあるのも事実です。

でも、年末にかけて町を包む「クリスマス」という空気が
子供の頃から無条件に心にすむ「わくわく感」に通じているのはまぎれも無い事実です。
そして、「クリスマス」の時期になると誰かに何かを伝えたくなったり、
お正月になると年賀状を書くという理由で少し疎遠になっていた人たちと改めて繋がれる。
新年会や忘年会もそうですね。

 

 

しかし、私は、年賀状をかけないんです。
「筆無精」であることもそうだし、字も汚いし、
「お正月」その瞬間になると、去年のことと来年のことで頭がいっぱいになる。

だから、もう少しだけ、前に、年賀状代わりに、
2015年お世話になった人たち、そしてこれまで応援してくれたたくさんの人たち、
そして私の人生に「濃い点」を作ってくれたたくさんの魅力的な方々。

その人に「今の私」を伝えたい。
元気だよ、がんばってるよ
元気かな?がんばってるかな?
って、伝えたい。

そんな気持ちに、なって、
作る事にしました。
「クリスマス ミニアルバム」

 

2012年に、Berklee音楽院を卒業して夏に帰ってきて、
一番最初に自主制作した「The Standards I’ve met」はギタリストの平岡さんとのDuoを基盤に、一曲だけマツモ二カさんに入っていただいた思い出深い作品です。

2013年に、2014年にもっと豪華な編成でフルアルバムをリリースさせていただきました。
そして2015年はDa Luaのミニアルバム「冬の月」から始まり、
monolog+Ai Ichikawaの「Limelight」
新バンド itelluの「Planets」
と新しい挑戦をたくさんさせてもらった1年だったわけですが、
今年最後に「100%混じりっけ無しの市川愛」を小さな形であれ表現しようと。
チェンマイ旅行からかえって、
急遽の思いつきで、自主制作することに快く協力してくれた平岡遊一郎さんとたった2人でこの2週間集中して作りました。たった4曲の超ミニアルバムです。でも、この2週間それに集中しようと思っていたはずなのに、菊地成孔さんのレコーディングや、その他レコーディング仕事を突然いただいたりして、とってもありがたいことなのですが、もう血を吐くんじゃないかしらと思うほど、心的プレッシャーと、体力の限界を何度も迎えました。が、やっと今日ゆっくり寝れる気がします。

ギターとボーカルだけの4曲入り超ミニアルバム。
そーゆーわけで突然始めた自主企画なので、全国流通もしません。
お世話になったお店だけにおいてもらおうとは思っているし、
ライブ会場以外でも全国で応援してくれる人や、海外でも応援してくれている人に、渡るような形で御届けしたいとはおもっているのだけど、
「何百人、何千人、何万人の心に届くだろう!」とはおもっていません。
別に話題騒然になるアルバムだとも思っていません。
でも、
「何人かの人が、何年も大切にしてくれるアルバム」になると思います。

長くなってしまったので、アルバムの全貌については、
また後日ゆっくり書かせていただくとして、
一応アルバム完成を記念してライブもします。

 

12月1日 (火) 青山プラッサオンゼ
平岡遊一郎(Guitar)
リンへイテツ(Piano)
マツモ二カ(Harmonica)
Special Guest: Tony Guppy(Steel Pan)

 

12月20日(日)鎌倉ダフネ
平岡遊一郎(Guitar)
井上信平(Flute)
※もしかしたら更にSpecial Guestあり。

 

両方とも違うメンバーで、
でも平岡さんとのDuoを基盤に、
スペシャルなライブになるとおもいます。

何より、2015年を締めて、来年に向かう市川愛を是非見に来てやってください!

そして、市川愛初めての「クリスマスアルバム」
楽しみにしててください!

 

 

改めて良いきっかけをくれて、

ありがとうみどり。

 

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