アメリカの少年院で

今ほど、コーラスクラブの友達の誘いで

コーラスクラブの一部(10人くらい)で少年院に歌いにいきました。
最初の印象は、やはり少し怖い。
なんともいえない空気が黄色い壁の部屋には漂っていました。
そして一目でわかったことは、黒人の若者が9割を占めていた事。
私たちは、2日前のコーラスクラブのコンサートで
歌った曲を数曲歌いました。
そのうちの一曲で私はソロをとりました。
すべての曲が終わったあと、
もう一度私にソロで歌ってほしいと
一人の男の子が言いました。もう何人かも歌ってほしいといってくれました。
うれしい気持ちが9割五分と、
なんともいえない申し訳ない気持ち(うまい言葉が見当たらない)が
5分ありましたが、
私はアメージンググレースを歌いました。
私は、この曲を高校2年生のときから歌い続けています。
高校生のときは藤沢駅で歌い、
ホームレスの人や、風俗嬢のお姉さんたちと
初めて話しました。
彼らは、喜んでくれました。
でも、私はやっぱり、
彼らの気持ちは到底理解できないような幸せな環境に育ってしまっている。
だから、どうしても、そこの空間にいるだけで
苦しい気持ちになって悲しくなってしまうのです。
ケニアで孤児院にいったときも、インドで子供にお金を求められたときも
こんな種類の気持ちになりました。
私の何が彼らに伝わったのかわかりませんが
でも、少なくともたくさんの国からきたボーカリストがいる中で
彼らが私の歌を好きだといってもらえたのは
とてもうれしかったです。

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